様式ダウンロード
ここで解説をしているビジネスプランワークシートの様式をダウンロードすることができます。
【ビジネスプランワークシート(記入例)】
総菜・弁当専門店のビジネスプランを記入例として紹介しています。
→ダウンロードする(MS Excelファイル 99KB)
【ビジネスプランワークシート(未記入)】
未記入の様式です。
→ダウンロードする(MS Excel 65KB)
ビジネスプランワークシート Ⅱ,ビジネスプランの作り方
ステップ1 事業化の可能性検討
1. 事業の概要
(1) 創業の動機・目的と分野(領域)
【動機】
なぜ独立するのか。どのような思いや背景から創業しようと思ったのか明確にしましょう。
【事業分野】
どのような分野でどのような事業を開始しようとしているのかを明確にしましょう。
(動機)
20年間勤めた大手食品会社の先行きを考えると不安で一杯であったため独立を決意した。その会社の社長はワンマンで成り行き経営をしており、時代に合った経営をしていなかった。いままでの経験と人脈を活用し、独立できる環境が整ったので、これを機に、自分の夢であった顧客に満足感を与える会社をつくるため独立する。
(事業分野)
大手食品メーカーの営業マンとしての経験を生かし、食品、特に惣菜部門の小売店の展開を考えている。
(2) 企業理念の確立
あなたがこれから作る会社の企業理念を箇条書きして下さい。
1.顧客第一に考え、食文化を通じて、地域社会に溶け込む企業を目指します。
2.従業員を大切にし、生き生きとした職場作りを通じて、企業の活力を創出します。
(3) 事業の全体像
事業を始めようとする場合、だれに、何を、どのように販売するかを明確にしておかなければ、具体性のない事業プランになり、事業の方向性が見えず、失敗する可能性が高くなります。事業化においては、自社の経営資源の強みは何かを明確にしておき、その強みを活かせる事業を念頭に置く必要があります。
まず最初に、これから顧客になると想定されるターゲット、また、ターゲットのニーズについて調査し、それに合わせた製品の開発、商品の品揃え、販売方法、アフターサービスなどを記述していく必要があります。また、既存の競合企業の動向等を知り、自社が目指す戦略を構築することが必要になります。
【ターゲット】
あなたが誰に対して、商品、技術、サービスを提供しようとするのかを明確にして下さい。
【ニーズ】
ターゲットが決まったら、ニーズやウォンツを考えてみましょう。また、例えば、どのようなライフスタイルを送り、どこにニーズがあるのでしょう。また、業務用なら、会社で困っている事は何でしょうか。
【製品(商品)、サービス、品揃え】
ターゲットニーズに合った製品(商品)、サービス、品揃えは何でしょう。あなたの考えるものを記入して下さい。
(ターゲット)
当面のターゲットは北九州市小倉北区到津周辺に住む大学生、一般世帯、独身者、勤務する会社員を対象としていく。
具体的には、○×短期大学の女子短大生、単身赴任者、20歳半ば~30歳前半までの独身者、また、小人数世帯(2~3人)で可処分所得の多いグルメ志向の世帯、更に、この近辺の会社に勤務するOL。
(ターゲットニーズ)
独身、小人数世帯では、素材を購入しても余らしたり無駄が生じる。また、共稼ぎ世帯では時間節約志向である一方で、グルメ志向の世帯が多い。
また、最近、ダイエットと健康志向の両方を求める女子大生の声をよく耳にする。
そのため、これらのニーズを捉え、小パック・多品種・健康かつダイエット・グルメに対応した商品を提供する。
(商品、サービス、品揃え)
和、洋、中華の豊富な品揃えと季節商品、日替わりメニュー、ダイエット惣菜等でバラエティな品揃えにする。
(販売方法)
大鉢に盛りつけた惣菜を各自でチョイスできるセミセルフ方式で販売し、高級感はあるが手ごろな価格、はかり売りができるようにする。営業時間は、午前11時から午後9時までとし、昼食、夕食時には「本日のおすすめ」を提案できる販売方法にする。また、店の一部に軽食コーナーを設け、選んだ弁当、惣菜をそこで自由に食べれるようにする。
(4)事業の将来展望(事業分野が有望と判断する理由、社会的背景及び将来的展望)
ターゲットとする市場の規模や将来性について、情報収集をして下さい。または、ターゲットにする人たちの意見を聞いて、将来性について検討してみましょう。
(雑誌:商業界情報)
市場全体は、女性の社会進出の拡大や単身者世帯の増加に伴って、ますます拡大している。その中でコンビニのシェア拡大が顕著であり、中小店にとって脅威となっている。特に、弁当や惣菜の購入比率が高い。
また、大店法の規制緩和による営業時間の延長、深夜営業の拡大が進む食品スーパーなどでの取り扱いも増える。弁当・惣菜の粗利益率は加工食品よりも高いので、どの店でもその取り扱いを強化する傾向にある。
従って、市場全体は拡大しても,どこの売場で購入するかという業態間競争はさらに激化していく。中小店においても、生鮮三品を扱ってきた店で弁当や惣菜の取り扱いを始める店も増加しており、今後、それらの店との間での競争も激化していくであろう。
3年後には、特にコンビニや中小規模の単独店の間で激しい競争が展開され、その競争に敗れた店が脱落するであろう。その際、単に若者のニーズの把握だけでなく、高齢者を含めた中高年世代のニーズの把握が大きな要素となる。
(ヒヤリング結果)
- 大学生:コンビニ弁当、ほか弁派が多い。自炊派もかなりいる。バラエティーに富んだ弁当を好む傾向がある。
- 独 身:平日は、ほか弁派が多い。土・日曜はスーパーの惣菜を購入する者の割合が多くなる。健康志向が強い。
- O L:ダイエット志向が強い。美味しいものを、少量購入の傾向。少し高くても欲しいものを購入。
- 一般世帯:食卓に多様性を持たせるために、惣菜を購入。少し値段が高くても、手間の係る惣菜を求める傾向がある。
(5) 市場規模(予想される顧客数)・販売対象エリアと市場の状況
・ 市場規模
市場全体は、女性の社会進出の拡大や単身者世帯の増加に伴って拡大している。大都市圏だけでなく、最近は、地方都市においても、食品スーパーなどにおいて、取り扱いが増えている。
・ 業界の競争状況
周辺には、大学生や単身者用のマンションが多く、そのため、外食産業が多く立地している。多くは、大手のFCに加盟しており、画一的なサービスを提供している。ファミリーレストラン2店(洋食、和食)、コンビニ3店、弁当屋3店、惣菜屋5店(スーパー内3店、市場1店、独立店1店)の立地を確認(半径1キロ圏内)。
・ 価格動向
当社と同等の弁当・惣菜は「ほかほか屋」が380円から520円で、平均450円であることを勘案すると当社の方が1割ほど高い。
また、「イレブンセブン」も平均360円であり、当社が2割ほど高い。
・ 許認可について
保健所に食品衛生法上の届け出が必要。
・ 参入障壁
多くの競争業者は、FCであるため知名度が高く、ブランド力がある。参入時の広告宣伝、サービスがキーとなる。
チラシの配布などの広告宣伝だけでは、大手FCのブランド力に勝てないので、口コミで広まるような仕組みを作る必要がある。
・ 業界における成長企業の動向
弁当・惣菜の成長企業をインターネット等で調べると、デパートの地下で売っている有名な料理店や独自で商品開発した店が紹介されている。
このようなことを勘案すると、季節料理とこだわりの一品が必要である。そして、店のブランド化が重要であることがわかる。そのため、店舗のファサード、レイアウト、包装、ネーミング等に考慮して店舗施設、商品化を進めなくてはならない。
2.その他のアイデア
当初考えた事業案以外のアイデアをリストアップして下さい。箇条書きで構いません。なお、テーマは思い付くだけ、なるべく多く出して下さい。一人で思い悩むのははなく、複数人で知恵を出し合って下さい。
【記入例】
テーマ | 内容 |
---|---|
宅配弁当 | 高齢者、要介護者に弁当を配達する事業。 |
出張料理人 | 自宅でパーティーを開く時に、料理人を派遣する事業。 |
有名駅弁屋 | 有名な駅弁を各地から取り寄せ販売する事業 |
そば打ち教室 | 男性をターゲットにそば打ち教室、販売を行う事業 |
ダイエット弁当 | 惣菜専門店 ・食べながら痩せられる食材・弁当の販売を行う事業 |
インターネット弁当 | 惣菜店 ・インターネットをしながら軽食を出す店を事業化する |